あたしと彼は添い寝ふれんど。
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「……あれ、いつの間に寝ちゃったんだろ…」
それにしても、あの夢。
5年経った今でも消える事のない出来事。
「……はぁ、もうこんな時間。いかなきゃ」
あたしは制服のまま家を出て携帯電話を取り出す。
誰にしよう。まぁ誰でもいいんだけど。
電話帳から適当に選んで通話ボタンを押す。
『もしもし結依ちゃん?』
『こんばんわ』
『今日の相手は俺かー。よかった。
結依ちゃんからの連絡、待ってたんだよ』
『そうですか、じゃあいつもの
「あっれ~?結依ちゃんじゃ~ん」
あたしの言葉はかき消された。
「あ……さっきの……」
えっと……名前なんだっけ。
「え~まさか名前忘れた~?琉星と咲斗だって~」
あー……そういえばそうだったっけ。