あたしと彼は添い寝ふれんど。
手をあわせて謝る莉緒。
ちらっと周りの子達に目を向けると相変わらず痛い視線が飛びかかってくる。
特にきにすることもなく昇降口へと足を運ぶと下駄箱付近にいる、
いかにもチャラそうな男。
「あ!結依ちゃ~ん待ってたんだよ」
「………」
「結依ちゃん無視はひどくね?
てか今晩の相手俺がしてやるよ」
「………」
「結依ちゃんシカト~?」
こんな、いかにもチャラそうな人無理に決まってるじゃん。
ばかじゃないの?
「すいません。もう決まってるので」
適当な言葉をならべて軽く一礼して男の横を通りすぎようとした時、
「さっすがビッチちゃ~ん」
「………」
「もう今晩の相手絞ってるとか、ほんと期待を裏切らないよね~ビッチちゃんって。
まぁそのうち相手してよね~」
男は手をヒラヒラと振ってどこかへ去ってしまった。