あたしと彼は添い寝ふれんど。

「てかあの2人なに話してんだろ!
近づいてみようぜ」


は?なにいってんだよ。
って……もういねーし。


はぁ……これ、盗み聞きだよな?



「はぁ……彼氏も今までいたことない、キスもしたことない、sexもしたことない。
これのどこがビッチなわけ!?」



藤咲のため息まじりの怒鳴り声が聞こえた。


って……は!?
彼氏、いたことないの?え、キスしたことないの?それ以上も?


やばい……話についていけない。


「……でも、男の人と毎晩一緒に過ごしてるよ。この事実を消すことは出来ないでしょ?
皆の記憶からこの事実が消えない限り、
あたしはずっとビッチちゃんなんだよ」


遠目だけど、
そう言った椿さんは寂しそうな目をしてた気がした。

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