あたしと彼は添い寝ふれんど。
朝一緒に登校したのが間違いだったよ。
黒田君達のファンの子達に、
一緒に家でるとこ見られてあっとゆうまに学校中にしれわたった。
そのおかげであたしは朝からずっと呼び出し。
まぁそれも莉緒がいないときだけだけど。
「黒田君は……どうだった?」
「どうって……別に普通だよ」
「違くて!結依が名前覚えるなんて久しぶりだからなんかあったのかなって……」
「なんにもないよ。
朝から皆に咲斗様に近づくなとか、黒田くん可哀想とかそんなんばっか耳にすると
嫌でも覚えるよ」
はぁ……今日1日で何回聞いたことか。
「……でも、黒田くんは今までの人とはなんか違った」
「え?」
「お話聞かせたの。可哀想って言わなかった。むしろ、その子は強いって言ったんだ」
「え、黒田君が?」
あたしはコクンと頷く。
「……それに、黒田君のベッド……
凄く安心したの。なんか、どこかで嗅いだ事のある……そんな匂いだった」