あたしと彼は添い寝ふれんど。
「あたし達って黒田君に会ったことないよね?」
「うーん、多分ないと思うよ。あたし高校に入ってあの王子様の存在知ったから」
だよね。
あたしの考えすぎだよね。
「てか結依アイスとけてる~」
「え、ほんとだ。うわ~制服汚れちゃった」
「……ねぇ結依、またアイス食べにこようね!」
うん。食べにこよう。
なんて口には出来なかった分今日1番の笑みを莉緒に向けた。
やっぱり、莉緒といる時間は1番心が安らぐよ。
「あれ?結依、あれって黒田君じゃない?」
「え?」
莉緒の指差す方を向くと確かにそこには黒田君がいた。
おばあちゃんに道案内、してる?
あ……荷物持った。
あ……信号一緒にわたってる。