あたしと彼は添い寝ふれんど。

「へ~なんか意外」

「なにが?」

「黒田君ってなんか他人にたいして冷血って感じするからさ~優しいとこあるんだなって」


うん。ほんと。
きっと昨日のチャラい男はあんなことしないんだろうな。

えっと……たしか名前、なんだっけ。
黒田君となかのいい………

まぁ、チャラ男王子様でいいや。



「そんなことより結依~今日あたしんとこ泊まる?」

「………う~ん、また今度にするよ。
今晩の相手もう決まっちゃったから」

「え~そっかぁ。わかった。
じゃあ今度泊まりに来てね!いつでもおっけいだから」


莉緒ごめんね。
今晩の相手、決まってるなんて嘘。

でも莉緒のおうちには泊まれないよ。

あたしは、莉緒にだけはどんなことがあっても迷惑かけたくないんだ。

莉緒の、仕事の影響にでるようなことだけはしたくないんだ。


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