あたしと彼は添い寝ふれんど。

「さっさと学校なんてやめて、風俗ででも働いたら~?」

「あ~それいいじゃん!ビッチちゃんに似合ってていいと思うよ~」

「そしたら念願の朝から夜までヤりほうだいじゃ~ん」



さっきの痛い視線に、昇降口で待ってる男、教室で浴びせられる言葉。



全部全部、



毎日のことすぎてもう慣れた。





「そんなこと言う人の中に案外ビッチ、
いるかもね?」



表情を変えずにそう言ってあたしは1番後ろの窓際にある自分の席へと座った。



あんなことを言われるのに、
『いじめ』は、されていない。


その理由だって知ってる。


本当はあたしの事をいじめたくて仕方なくて、あたしの事をこの教室からもこの学校からも追い出したくて仕方ないくせに、

出来ない理由があるから。

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