あたしと彼は添い寝ふれんど。

「結依の事ろくに知らない人になんで話さなきゃいけないの?」


あー藤咲さんは知らないもんね。
俺が藤咲さんと椿さんと小学から一緒だったってこと。


「それがさ~莉緒ちゃん。
なんと!咲斗は莉緒ちゃんと結依ちゃんと小学から一緒なんで~す!」

「…おい琉星」


またこいつは勝手なこと……。



「……どうゆうこと?」


藤咲さんは目をまんまるにして俺の方をじっと見る。


「だから~咲斗はーー
「琉星、いいよ」


琉星の言葉を遮って1歩藤咲さんに歩み寄る。


「藤咲さん達は知らないと思うよ。
小学生の頃はクラス離れてたし、中学は俺はスポーツ科だったから棟も階も違う普通科とは普段会うこともないし」

「……そうだったんだ。じゃあ中学の時のあれって黒田くんだったんだ」

「……あれ?」

「スポーツ科に凄いイケメンがいるって普通科の間で有名だったんだ。
きっと黒田くんの事だったんだね」


いや……それは違うと思うけど。
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