あたしと彼は添い寝ふれんど。

价とはあたしと莉緒の幼なじみの
刈谷价(かりやかい)のこと。


小さい頃から常に一緒で、
でも小学校は价の親の仕事の都合で違う所になってしまった。


それでもお互い家が近い事もあり頻繁に会っては遊んでた。


莉緒は价はお兄さんの大貴兄と付き合ってる。


でもあたし達が全員そろってまた会うことはもう2度とない。



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价の家についてあたしは一直線に价の部屋へと向かう。

价の部屋は綺麗とはお世辞でも言えないけど凄く安心する。



「大貴兄はいつ帰ってくるの？」

「兄貴なら今日は莉緒のとこ泊まるってよ」

「そうなんだ～。大貴兄にももう会ってないから会いたいな～」

「……結依ごめんな」

「え？」

「母さんのせいで結依を苦しめて……」