あたしと彼は添い寝ふれんど。
皆は言われた通りに道を開けた。
やっと見えた莉緒は笑顔とはかけ離れていた。
「莉緒どうしたの?」
「ねー結依、だれにぶたれたの?」
え?なんで莉緒がそのこと……
「廊下で隣のクラスの女の子が騒いでた。びっちちゃんが殴られたって」
あーだから知ってるんだ。
「結依は絶対言わないだろうからさ、皆だれがぶったかわかる?」
だけど莉緒の問いかけに答える人はいない。あたしを殴った当の本人はしらんぷりをしている。
「答えないよね、やっぱ」
「莉緒、もういいから」
「あのさーあたし皆が結依の事びっちって呼んでる事ずっと前から知ってたから。
それと、あたしがいないとこで結依に色々言ってることも」
「結依が言ったんじゃないよ。そんなの気づくにきまってるじゃない」