あたしと彼は添い寝ふれんど。
結依の言葉でクラス中が重い空気に包まれる。
その空気を破ったのは能天気なあの人。
「あっれ~?なんかやばい感じ~?」
「琉星様に咲斗様!!」
そうです。学園アイドルのチャラいほう。
その後ろには黒田くんもいる。
「ちょうど王子様もいるみたいだし言うけど結依は黒田くんに手出してないから」
「で、でも!咲斗様のとこに泊まってたって…」
「泊まったからって結依が黒田くんに手出した理由にはならないよ」
こんな莉緒、初めてみた。
いつもあたしのことをびっちって言う人に対して怒ってはいるけど、
あたしが知らないふりをお願いしたから
直接は何も言わなかったのに。
「結依の事をどう思ってもいいけど
今日みたいな事したら許さないから」
「莉緒……」
空気は重くなったけどあたしの心はなんだかほっこりしてる。