あたしと彼は添い寝ふれんど。

あたしの言葉を遮ってきたのは黒田くん。
隣で伊勢崎くんはニヤニヤしている。


「なに?」

「…いや……」


なんだったんだろ。


「咲斗くーん?ちゃんと言わなきゃ俺とっちゃうよー?」

「……あぁもうわかったよ」


え?なに?2人して何話してるの?

チラッと莉緒の方を見てみると莉緒は意味を理解してるみたいで、
もくもくとご飯を食べてる。



「椿さん」

「は、はい」


思わず敬語になってしまう。
だって、そんな真剣な眼差しで呼ぶんだもん。


「今日一緒に過ごしてもらってもいいですか?」


ドクン


思わず胸が高鳴ってしまった。

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