あたしと彼は添い寝ふれんど。
思ってもいなかったその言葉に声を失う。


「……黒田くん、なに…言ってるの?」

「…その女の子はよく笑って、食べることが大好きだった子」








『莉緒~やっと給食だよ~』

『ほんと結依は食べるの好きだよね~』









いつの日か、莉緒とそんな会話をしたのを思い出す。


「…椿さん、俺この高校小学からエスカレーターできたんだ」



なんで今、その事実を言ったんだろう。

黒田くんはずっと、あたしのことを知っていたの?
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