あたしと彼は添い寝ふれんど。
「ごめんね、お茶しか入ってないんだ」
本当はジュースとか出してあげたいけどここにはだれも入れるつもりなかったから
なに1つ用意していない。
「…ねぇ結依……ずっとこんな部屋で暮らしてたの?」
「…ううん。ここに来たばかりの頃はそれなりに生活感はあったよ。
好きな女優さんのポスターはったり、可愛い花柄のカーペットにしたり……」
でも今は可愛い花柄のカーペットどころか、カーペットすらない。
「この家は莉緒と价は知ってるように中2の時に買ってもらったの」
「…うん」
「半年くらいかな……生活感があったのは。半年過ぎたくらいから今ここにある物以外は全て処分した」
「どうして…」
言わなきゃ……
「…あたしね、莉緒と价にずっと嘘ついてたの……」
「え?あたしと价に?え?嘘?」
莉緒はもうついていけないようで、价はポケーっと口を開けてる。
内容をしってる黒田くんは驚くこともなくしっかりとした目付きであたしを見ている。