D.o.t.L~Drag of the Love~
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【聖莉side】
「......いてっ」
「ははっ、おはよ聖莉」
「んもーっ朝からデコピンやーめてっ」
私はぬくっといつもの柔らかいシーツをまとって、隼人の横に座る。
「んぁーぜんっぜん昨日のこと覚えてない」
「えっとなあ、まず部屋で俺と....」
「あぁーっ!ちょ、ちょそこは覚えてるってばっ! そこは、恥ずかしいからとばして」
「なぁーに、いいじゃん」
そう言うとまた、隼人は私の頭に手を置く。
「はいっ、それで?そのあと!」
「んぇーと、そっから結構みんなで盛り上がって、聖莉さんはまあ、つぶれてましたね」
「うげええ。恥ずかしいとこみんなにみせちゃったかもなあ」
「まあそれはそれはーーー俺にちゅー....ばっか」
「え!!うそでしょ?!うそでしょ?!私そんな新しい酒癖が....」
「ま、うそだけど」
「........ばかっっ!」
多分、こういうのってすごい幸せなんだと思う。
自分でもすごい楽しいよ、隼人。
でも─────。
「俺、今日出かけるな」
「あっ、用事?」
「ん、おやじがちょっとな」
「..そっかあ。じゃあー今日は私が料理作って待ってるねっ!」
「お、やってくれるか、ど下手なのに」
「もっかいやってみるかーら!」
──────きつい。
─────────でも私には彼しかいない