D.o.t.L~Drag of the Love~


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【聖莉─ユウキセリ─side】




「...........ん。」








ガチャンっという音をきいて、はっと目を覚ます。








目の前の小さな机には束でおいてある10万円。






「.....ありがと」

そっとそれを手に取りこれを置いていったであろう人物を想像する。








彼を思うと、私はぼろぼろに、もろくくだけちってしまう。





彼の愛はいつも私の小さな器ではおさまらないくらい多い。









だから、溢れて。


溢れて。溢れて。





彼との愛を現すようにシーツは乱れ、昨日の出来事を主張する。










彼のことは、嫌いじゃない。





だいすきなのに。













私は彼を忘れたくてまた、脱ぎ捨てられたジーンズのポケットから













”アレ”を取り出す。
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