D.o.t.L~Drag of the Love~


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【蓮side】




「れーーーーんきゅん!」





朝から甲高い声が聞こえる。


「うるせぇよ、ばーか」







「んもうっ、なんでそういう言い方するかねぇ!せっかく朝一でおめでとう言ってあげようと思ったのに」







ぶぅーと顔をふくらまして、こそっといちごミルクの味の飴をさしだす。



このいかにも拗ねているのは俺の幼なじみの、栗原燐斗。







なんというか、168cmという微妙にかわいい身長で真っ白の肌にくりんとした目は最高に”美形”といえるだろう。





「はいはい、あっお前さよくクラブとかいくんだろ?」








そっぽを向いたと思ったら、急にこっちに顔をむけ大きな瞳をよりいっそう開いている。





「蓮、クラブに興味でてきたの?!」






「いや、そうじゃなくて。俺今度また講演みたいなのに呼ばれてさ。それがドラッグについてのことみたいで」



「えーじゃあなに?クラブでドラッグの売人と会おうって話?!」






「ばかっ、おまえ声でけぇよ。......でもまあ、会うっつーか買うっつーか」






「はぁ?!いいのそれ!!真剣なのはいいけど、そこまでしなくても...」






「いいんだよ、それに俺がドラッグやるとか馬鹿なことすると思うか?大丈夫だっつの」










不安げな燐斗を横目に俺は下駄箱に足をいれた。






ドラッグなんて。




そんなことやってるやつらって多分こんな人生に、うんざりして嫌なこと全部忘れたいやつらなんだろ?



こんな俺よりももっともっと辛くてそれを飲まないと生きていけないくらい弱いんだろ







おまえら......










「あめぇな」









そういって俺は燐斗からもらった飴を口に入れた。








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