D.o.t.L~Drag of the Love~
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【蓮side】
「れーーんきゅんっ」
ひょっこりと俺の机のそばにきて、顔を近づけてくる燐斗。
「んぁ?あーもうそんな時間か」
「随分とお疲れのようですけど大丈夫ですか?」
「あぁ。平気だよ。さ、いくぞ」
新宿駅につき、2人で電車から降りた。
静かに歌舞伎町の門をくぐってゆく。
「あ、ほら!あそこ!【Darkness】ってゆう看板の!」
燐斗が指さした先には黒の背景に真っ赤なネオンの文字で【Darkness】とかいてあった。
「闇....ねぇ」
いかにもな名前で俺は鼻からふっと笑う。
「蓮、ほんとにいくのー?」
うるうるした目で俺をみつめる燐斗。
「あぁ、別に大丈夫だろ。買ってやるんだし」
軽く喉を鳴らして俺はその怪しげな店へ入っていった。