D.o.t.L~Drag of the Love~
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【蓮side】
俺の前を通りすがった少女は、
軽く巻かれた焦げ茶色の髪に、黒のフレアなワンピースを着ていて
それはもう、その服とは対照的に白い肌と大きな瞳を持ち、ほんのりピンク色の唇が神々しく光っていた。
とにかく、
きれいだった。
でも、彼女ははその颯爽とした隼人という男に引っ張られたまま、俺の瞳からはみえないところに消えていった。
「....じゃ。これどーも」
我にかえった俺は売人にお礼をいい、今起きたことを冷静に思い出したく
燐斗なんかそっちのけで
ドアの方へ走っていた。