D.o.t.L~Drag of the Love~
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【聖莉side】




「んもうっ、ほんとここって賑やかすぎだよー」





私はやっとのことついたクラブのVIPルームのソファに飛び込んだ。







「ったく俺が引っ張ってないとすーぐどっかに迷っちゃうだろ」






そういった彼は私の横に腰をおろし、腕を私の肩に回したかと思えばそのまま頭において

いつものごとく、




ぽんっぽんっと




私の頭をそっと触る。








「んぅーごめんねっ。2回も迷子になっちゃって」












──────ごめんね。













──────────逃げて。







私は少し胸がつまる思いで、話のつぎ穂を探す。



「.....あの子どっかで見たことあるんだよね」



「あの子って?」




「ん?ほら!潤くんから大麻買ってたこ!あそこ多分、ちょーエリートの桜鈴高校の制服だったし.....」







「.....あぁ。あいつな」




深い沈黙が、私の思いを浮き彫りにされるようで





────クルシイ。






「なあ、聖莉」










あ、またそうやって、甘い声だして












そんな声出すときは、必ず






隼人は、私の唇を深く激しく










私の身体全てを支配するように、











私を奪ってゆく─────。







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