D.o.t.L~Drag of the Love~
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【蓮side】
「蓮」
家に帰り、リビングで水を飲んでいると
お偉いお偉いお殿様が声をかけた。
「..っと、なに?」
「お前、どっか寄り道してきたのか」
「あー、昨日の調べものをしに図書館」
「ドラッグの勉強しろと言ったが、もちろん自分で手に持って調べようとは思ってないよな」
「..はは、父さんなに言ってるの。図書館にそんなものあるわけないじゃん」
「今までお前の論文や資料をみていると、どうも自分で実践して研究しているようだったから、今回もまさかと思ってな。
手に持って研究するには、厚生労働省からの許可証がいるんだ。それがなくて、所持しているのは犯罪だしな。」
どすんと気が抜けたように大きなソファに腰をおろすお殿様。
「まあ、お前がそういうことしていないならいいいんだが。」
「するわけないじゃん。俺、一応真面目に生きてますから」
ふっと笑って俺は、カバンをとりその中に入っているものを隠すように
お父さんには見えない方向の肩にかけ、自分の部屋にむかった。
「ジャケット.....匂うぞ。たばこ」
───────そんな父の言葉も聞こえずに。