全て捨てて見せて
教師の彼を教彼、元警察官の彼を警彼と呼ぼう。
教彼は、学園物ドラマを見ると「ありえないね。だいたい自分を教師とは呼ばないだろ。自分に師をつけるか!」正しくは教諭だそうだ。はいはい。
警彼は、こちらから聞かなければ現役時代の話はしないが、まあ、大変だったようだ。退官した今、はじけてますからね。
私と旅行したり食事したり、普段はゴルフだなんだと忙しい。不動産経営してることだし、うーんと歳上だし、お金はいつも彼払い。
比べちゃいけないけど、教彼はきっちり、せこせこ。まあ、出会った頃はデートの為にアパート借りてくれたけど。やっすい小さいアパートだったけど、まあ月の維持費は数万掛かるし私からすると、やっぱ高給取りだなーって感じたな。
教彼は、私を彼女だと言うが、間違いなく完全なるセフレである。教彼が連絡してくるのはエッチしたいとき。
「どうしてる?」
「お風呂入っておいて」
昼休みに、授業の合間にと、お急ぎコースがほとんど。エッチしていただくので、ランチは私が用意しておくのが常。
このあたり、警彼とは比べ物にならん。
警彼は、エッチのためであろうとも、食事を予約、ホテルに部屋を用意。または飛行機で一泊二日の弾丸旅行も。ランチなら離れの露天風呂つきね。至れり尽くせり。
比べてはいけないけど、まあ。でも。私、二人とも好きなんだな。楽しい時間くれるから。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop