トムとイルカの宝物
男の子は少し照れながら言います。
「僕はトム。……………
僕は幽霊なんだ」
「えーーー!!!!ゆ!!
ゆゆゆゆゆゆゆゆ幽霊!!!??」
イルカはビックリして石をくわえて逃げました。
「幽霊がオイラになんで話しかけて
きたんだ?!怖い怖い怖いよーー!」
ビューーーーン!!
イルカはとても早いスピードで
泳ぎました。
そして遠く離れた場所で休憩です。
「ハァ…ハァ…ここまでくれば
追って来れないだろう」
そう言って安心していると、
また幽霊のトムが話しかけてきました。
「逃げてるところ悪いんだけど、
僕の話を聞いて欲しいんだ」
「わぁーーーー!!!また出たぁ!!」
ズボッ!!
イルカは怖くて、頭だけ岩場に突っ込んで隠れました。
外に出ている尻尾をフリフリ。
「怖い!怖いよーーーー!!」
トムはその尻尾をトントンと
突きました。
「ぎゃぁぁぁあーーーー!!!」
イルカはもうパニックです!
逃げようとしてグイグイ、頭を穴の中に
押し込むのでした。
「た!助けてーーー!!」