トムとイルカの宝物


イルカがトムから離れると、
トムはキラキラと光る自分の骨をじっと見つめているだけでした。



イルカは気になりましたが
その場から離れる事にしました。





しばらくして………




イルカはあの幽霊のトムが
気になって見に行く事にしました。




どこかに行って、いなくなっていると思ったのです。



でもトムはいました。




キラキラ光る自分の骨の近くに。





イルカに気づくとトムは嬉しそうでした。
「やぁ!イルカさん。また会えたね」



イルカは寂しそうなトムが気になって
仕方ありません。


「君はどうして幽霊になったんだい?」



「ずぅーと昔にね、旅行に行った大きな船が沈没してね……
僕は溺れちゃったんだよ」

トムは悲しい話をサラリと言ってしまうのでした。





ずっと1人でいるトムにイルカは
興味を持ちます。


「トムの骨はとてもピカピカだね!
その骨の近くから離れられないのかい?」


「うん!そうなんだ!僕は幽霊だからね!変な話だろ?周りのお魚さん達もね、
気味悪がって近づいてこないんだ」




イルカも1人ぼっち。




トムも1人ぼっち。



2人はなんだか気が会うのでした。





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