桜日記〔完〕
―ピッ、ピッ

機械音が鳴り響く病院。


あたしとお母さんは、
担当の先生の前にいる。

覚悟を決めたから。

「…先生。あたしは、後どのくらい…生きられるんですか。」

急にそんなこと、言うと思ってなかったのか目を見開いて…

先生も…


先生なりに覚悟をして、重たい空気のなか
口を開いた。

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