桜日記〔完〕
「あ、たし…。
死、にた…くない、の」

「…あぁ。」

「でも…、で、もぉ!!」

壊れたあたしを、きぃは

優しく、これ以上に

壊れないように抱き締めてくれる。


安心できるんだ。

やっぱり…。きぃ、生きたい。


あたしね、生きたい。

でも、運命は違う。

だから、だから。

あたし、あたしのもつ

命を。無駄になんて、

させないから…。
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