桜日記〔完〕
*恭平*

あれから一周忌。

桜子が死んで何かが変わった。

景色も、色も。

でも、後には戻らない。

桜子が怒るからな~♪


「あ、あの…!」

「ん?」

「私、二組の笹川と申しますです…」

「…うん、知ってる」

「えぇ!?…えと、ありがとう!

あの、一緒に帰りませんか?

いや!やっぱりいい………うぅ」

「…別にいいけど?帰る?」

「本当?はい!帰るです!」


そうしてまた、出会いが始まる。


ゆっくりと大きく明日へ

        踏み出して。

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