桜日記〔完〕
「…学校。」

ポツリ。

あたしは、
その単語を吐き出す…。


でも、誰にも拾われずに 塵となり、消えていく。


スッと…いう音もたてずに、目立たないで。

楽しかった毎日が、脳裏にちらつく。

今さら、無理なんだけどね…?

あたしなんて。


神様に見放されちゃったんだよ。


ね?そうでしょう?


そうしか、考えられないの。


“病気”なんだから。


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