不思議なお話倶楽部~真夜中の訪問者編~
何だろう?って思いながら白い車を見ていたら
ゆっくりと窓が開いて中からおじさんが笑顔で声かけてきたのね。
「大丈夫?…自転車引いてるから何か大変そう見えたから」
「えっ…大丈夫です」
何だろう?…何で声かけたのかな?
その時は深く考えませんでしたよ。だって部活で疲れてたし、早く家帰って寝たいって思ってたからね。
そしたらおじさんはこう言ってきた。
「良かったら乗る?家まで送るよ」
…♪えっ本当?…あっ自転車どうしよ…って
いやいやそうじゃなくて違うでしょあたし!
「いえ、大丈夫です」って断るとおじさんは笑顔で
「そう、わかった。頑張ってね」
そう言っておじさんは車を走らせていってしまいました。
なんだかよくわからないやって思った途端
ちょっと怖くなってきたから
自転車に乗って急いで帰ったんです。