殺人ごっこ
「あれ……凛太郎、もう帰るの?」


放課後、僕は急いで学校を去った。

「うん、ちょっと用事あって……」

「そうか。それじゃあね」


幸乃が名残惜しそうにしていたが、僕はそれよりも早く家に帰りたかった。


「ただいまっ!」

家に帰ると、母さんがテレビを見っ放しに寝ていた。

僕は起こさないように静かに自分の部屋へとあがっていった。


「昨日はあんま見られなかったからな……」


僕が真っ先にやったことというのは、やはりパソコンだった。

昨日は【You have to play kill.】の続きを見られずに終わらせてしまったのだ。

僕は目を輝かせながら、あのサイトへとリンクし、ログインした。

お馴染みの言葉が現れ、最終ページまでスクロールしてみる。
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