殺人ごっこ
【初めまして。ご利用有り難うございます、弓田 凛太郎様。わたくしは貴方様を鍛える、専属の人間で御座います】
専属の、人間。
カッコいいなあ、そう思いながら文章を読み始めた。
【まず凛太郎様、わたくしの言うことは絶対であります。絶対命令であります、逆らった
らどうなるか、ご想像できますか】
逆らったら、どうなるんだ?
僕の頭の中に、色々な想像が過ぎる。
【そして、間違ったことはありませんので、ご了承を】
僕は下に表示された「next」という文字をクリックした。
【全ては、貴方の為。貴方の為に、わたくし等は動きます】
僕の、為。
大変勇気付けられる言葉だった。