殺人ごっこ
幸乃は僕の為に泣いてくれる“幼馴染み”だったのに。

関係が変わることは、面倒なんだ。


けれど、これも僕の心の中に秘めていた1つの感情なんだろう。


「僕も、好きだよ」


すんなりと、言えた。

正直、自分に驚いた。


大丈夫、前から幸乃のことを愛おしいと感じたことだってあるし。

きっと一緒にいれば、これが恋なんだって自覚できる日も来る。


「ほ、本当……?!」


幸乃の目が輝いた。

正直、女って言うのは面倒臭いけど、こういう笑顔を見られるのならいいんじゃないかと思えた。

僕1人だけのの特別、その響きも良かったし。


「うん……僕でよければ」


ちょっとだけ、味方が欲しかった。

でも幸乃を利用したわけではない。

頑張って好きになれる努力をするさ。


きっとこれも、あのサイトのおかげ。

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