真心

「えっ、何よ〜。
教えてよ。」



♪〜〜〜♪
突然私の携帯が鳴った。
誰からだろう…




えっ!?
悠太くん?



「は、はい?」
ちょっと裏返った声で
私は電話に出た。



「ははっ。
お前、声裏返ってるし。
俺、悠太だよ。」

悠太くんに笑われた〜。
私の馬鹿。


「悠太くん。
突然どうしたの?」


「いや。
来週の日曜空いてるかと
思って…。」



「ちょっと待ってね。」

もしかして
誘ってるのかな?
来週の日曜…日曜。
――空いてる。



「もしもし、
悠太くん?
日曜なら空いてるよ。」


「よかった。
じゃあ、その日
空けといて。
どっか遊びに行くか。
またくわしくは
連絡する。」

悠太くんの言葉に
何故か少しだけ
嬉しかった。



「分かった〜。
じゃあ、またね。」

私は電話を切ると
美幸はニヤニヤしながら
私を見てるのに
気付いた。
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