カムフラージュの恋人
「・・・それでこいつと一緒?って何だよそれ。おまえら、いつの間につき合い始めたんだよ。確かに俺、“彼女連れて来い”っておまえに言ったけど・・・」
「ちょーっと待った!林と俺はつき合ってない!」
「そーよ!さっき偶然会って」
「俺の好きな人にプレゼントする香水を、林に見つけてもらった礼に、ここに来たんだよ」
「・・・・あ?」と言った雅彦の顔は、ヤツには悪いけど、かなり間抜けに見えた。

でも、そんな顔も・・・カワイイ・・・とか思った。

それより、なんで雅彦は、こんなにムキになってんの?
もしかして・・・。

私の胸が期待でドキドキ弾み始める。

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