ジュリエットじゃ終わんない
「深紅ちゃん、目っ、どーしたの!?」
「あー…、ちょっとコケて…」
暴れたあのヒトが投げた、ティッシュ箱の角が目に直撃。
白目に赤い内出血を残してた。
それでも、今日も…
「昨日はごめん。
別に深いイミはなくてさ…
ね、あたしとは会話も出来ないかな?」
なんであたしが謝んの?ってカンジだけど、この際しょーがない。
なのに…
「何それ?
アンタ、バカにしてんの!?」
またも機嫌を損ねてしまう。
だけど挫けず…
打つ手を変えて、毎日チャレンジ。
「じゃあさ、とりあ聞くだけ聞いてくんないかな?
その後で、ちゃんとゆーコト聞くからさ?」
「…なに企んでるの?
悪いけど、くだらない話聞く時間なんてないから」
バッサリ。
てか…
あたしの存在自体クダラナイんじゃん?
頭下げても、相手すらしてもらえないんだね。
ね、これ以上…