ジュリエットじゃ終わんない
ドンッッ!


あたしから渾身の力で突き飛ばされたあのヒトが…

尻もちついて、驚愕の目を向ける。



「…なんなの?

親に…なんて事するの!?」



こっちのセリフだよ。

冷めた目で睨んで、クルリと背を向けた。



「ちょっと、どこ行く気!?
待ちなさい!!深紅っ!」



邪魔者は消えるだけ。


失敗作はそれらしく…




ハデに暴れてやるよ!



前もって玄関に置いてた、家出用の荷物を持って飛び出した。






行き先は、もう決まってた。

あたしは迷う事なく…
慎司達がいる、いつもの溜まり場に急いだ。


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