ジュリエットじゃ終わんない
「ギャハハハ〜ッ!!
それな!
中学からやり直せっての!」
目の前のコーナー先から…
懐かしい、みんなのバカ騒ぎが聞こえた。
はやる気持ちとは逆に、荷物のせーで足取りが重い。
やっとソコに差し掛かって、曲ろーとした時…
「そーいえば深紅ってさァ…
なぁんか、パッタリじゃね?」
思わず足を止めて、身を潜めた。
「あ〜…
上尾だしィ?大変なんじゃん?」
どーでもよさそーな声。
「てか、それ以前の問題っしょ!?
あのコ…
なんか違くね?」
「あ〜ワカルワカル!
オ・マ・エ・ら・と・は・チ・ガ・ウ・か・ら!
みたいな!?」
「ギャハハハ〜ッ!!
それな!
バカとは仲良く出来ますぇぇぇん!だろ!?」
ドクリ。
緊張感が、衝撃になって襲いかかる。
「ま、そんなカンジ?
ヘンに冷めててさ、見下してたっしょ?」
「あーね〜…
悲劇のヒロインぶってた感はあったね〜」
「うわ、ウゼっ!
しんどいのはてめーだけじゃねーし!」