ジュリエットじゃ終わんない
「アイツらと…

距離、置こっかな…」


遠ざかってく、キミの背中に呟いた。





だってキミは…



あたしの事、覚えてくれてた。


たった一瞬、視線が絡んだだけなのに…





「おい、そこの1年!
ちゃんと仕事しろよ!」


現実に引き戻される…



「すいませーん…」


だけど、晴れやかな気持ちで挨拶を続けた。


ついさっきまでショック受けてたのに…
自分でも、単純。







なんかさ…

キミなら、見つけてくれそーな気がしたんだ。


言葉に出来ない、隠れた気持ちを…




…見えない あたしを。







だから、キミに近づきたい。


< 14 / 297 >

この作品をシェア

pagetop