ジュリエットじゃ終わんない


「だからこの確率がー…
なんて説明したらいーかな、

野上交代!数学得意だろー?」



「あっ、いーよ!
自分でもっかい考えてみるし!

ごめんね?豊田」


結局 足引っ張ってて、申し訳ない!

なのに…



「なんでー?

それよか、
人に教えんのって逆に勉強になるよなー」

さりげなフォローと…



「どこ?」

あたしのノートを除き込む柊也。



2人の優しさが、セツナイくらい胸にしみる。




それをムダにしないためにも、食い入るよーに聞き入って…


「わかった…
120分の1だ!」

勢いよく振り上げた顔が…



思いっきり近くて、瞬間。

絡み合う視線と、
心臓が止まりそーなほどの衝撃!





お互い思わず固まって…


慌てて顔をパッと背けた。



だけど胸はずっとドキドキドキドキ!




それをゴマかすよーに…

心を血走らせて、超勉強集中!!!





ぼっち度が増した時間もフル活用して…

すべてを勉強につぎ込んだ。


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