ジュリエットじゃ終わんない

7月。


無事テストを終えて…

なかなかの手応えに、とりあ ひと安心。



解放的な気分で下校へと…

昇降口の靴箱を開けて、一瞬固まる。



あたしの注目を奪った、四つ折りの紙を取り出して…

恐る恐る中を開く。



"話がある。

職員駐車場で待ってる"



その下に記された名前は…




柊ぅぅぅ也ぁぁぁぁあああッッ!!??




ぅぅぅうそうそウソウソうそうそウソウソ!!

なにコレ!?
なにコレ!?



まさかの…

っ告白ッッ!?



紙をギュッと掴んで見つめたまま…
プルプルと佇む。




「おー、深紅ちゃん!
テストおつかれー。今、帰…

どしたー?」


通りかかった豊田が、心配そーに近づいて来た。



「〜〜〜っ!!
っ豊田、どーしようっっ!!
手紙が入ってたの!柊也から!
いまっ、靴箱開けたらさあっ」


「はいはい、落ち着いてー。
で、野上なんてー?」

軽く笑いながら、優しい反応。
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