ジュリエットじゃ終わんない
「お前、邪魔なんだよっ!
みんなの迷惑っ!」

肩ドン女が、再び突き飛ばす。



消沈のあたしはアッサリ転けて、そいつらがバカウケする。そして…



「柊也くん、優しいよね〜!
めちゃくちゃ迷惑してたのに!」



そんなイヤミが聞こえて、突然。




「ーーっお前らのが迷惑!」






そう目の前に割り込んで来た。
その声の主を…


見上げた。




走りまくったかのよーに息を乱す柊也が…

あたしを庇うよーに、手で制して立ち塞がってる。






信じらんなくて、

でも嬉しくて、


びっくりなまま、固まった。




驚いたのは悪口女子らも同じで、
テンパってキョドりながらも…


「わ、私らは柊也くんが心配で…!」

すぐにムリヤリな自己フォローが始まった。



だけど、それをバッサリぶった切った言葉に…


耳を疑った。





「コイツ傷付けんの許さねぇから」










今、なんて…

頭で問いかけて、再生。のループが止まんない。
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