ジュリエットじゃ終わんない
「…
なにそれェ?
なんか…
勝手にやってればァ?」
いーイミでテンパるあたしとは逆に、
ドン引きして冷静になる4分の1。
フイッと背中を向けて1人去ってく。
そして、戸惑いながらも慌てて追っかける2人と。
「お前らほんとキモい!」って捨てゼリフで去ってく肩ドン女。
静かになった駐車場で…
クルッと振り向いた柊也が、
転けて座り込んだままのあたしに…
スッと手を差し伸べる。
キュゥン!って、
胸が激しく悲鳴する。
そっとその手を掴むと、
ブワッと流れ込むよーに伝わって来た柊也のあったかさに…
想いが、
好きが膨らんでく。
ーコイツ傷付けんの許さねぇからー
思わず、
掴んだ手をギュッと握りしめて…
「…っっ、好き」
膨らんで弾けそーな気持ちが、微かな声になって零れた。
ゆっくり視線を移動して…
あたしを見つめる柊也を映すと。
それは一気に、逆流するよーに溢れ出す。
「好きだよ!柊也…っ」