ジュリエットじゃ終わんない
ついてけない。


延々と説教たれてるバァちゃんをシカトして、ゴハンも途中に立ち上がった。



「ちょっと深紅ちゃん!?
おばあちゃん話してるでしょ!
座りなさい!」


座りません。


てかまず、当て付けとかじゃないし…

勘違いすんなし。



そうリビングから出ようとすると…




「深紅!


…ちょっと来なさい」


とうとうジィちゃんがキレた。



いつも沈黙を守ってる分、やたら迫力を感じて…

凛とした威圧感に逆らえず、
とりあジィちゃんの部屋に付いてった。




だけど、座って無言のまま見つめるジィちゃんに…

冷めた視線を返す。




「深紅…」

始まった説教。







「大丈夫か?」







思ってもない言葉に、驚いた…




イミフな視線で見つめ返すと、



「娘ながら…
あいつは我が強くて人の言う事など聞かん。

いつもお前の力になってやれんで…
すまんかったなぁ」



そう優しく…


あたしの肩をさすった。
< 158 / 297 >

この作品をシェア

pagetop