ジュリエットじゃ終わんない
そして突然。


ドアから出て来た柊也!



お互い目を見開いて、一瞬フリーズ。



だけどすぐに柊也は、気まずそーに目の前を通り過ぎる。





「…行って来る!」


「おー、頑張れー」



意を決したあたしは、豊田の応援に背中を押されて駆け出した。







「柊也っ!」



振り向いたキミは、イミフそーに驚いた顔してて…


あたしも、勢いで来たからどー切り出せばいーか戸惑って…



「…あのっ、
なんかゴメン!あたしのせーでっ…」

とりあ立ち聞きバレバレな状況だし、
悪口女子らの仕打ちに責任を感じて謝罪。



「…

は?ちげーし」

そー言ってプイッと、また歩きだす。



「じ、じゃあ、あたしの為にゴメン!」

慌てて追っかけて、前に回り込む。



"嫌い"の衝撃が激し過ぎて、
この前まで記憶の底に埋もれてたけど。

あたしの為…


ーコイツ傷付けんの許さねぇからー





思い出すたび…

胸が何度も悲鳴する。
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