ジュリエットじゃ終わんない
「ビビリって…、なんに…?」



「…いろいろ」

悲しそーに答えたキミが…


スッと、真剣に見つめるあたしを視線に捕らえて…

軽く息を吐き零す。



「言葉、選ぶの間違えて…

引かれたり、
傷付けたり、

そーゆーの(コミュニケーション)から逃げてんだよ」

そう続けてくれた言葉に…


なにかが紐解けた気がした。




寂しそうな瞳。

やたら使い込まれてた国語の教科書。


ビビリながらも、もがいてる柊也を感じて…



胸が詰まってく。




「逃げてなんかないよ…


柊也はそーゆー自分から目を逸らさないで、ちゃんと認めてる。

そんでちゃんと向き合って、もがいてんじゃん!」



ー柊也は聞き専だからね〜ー


「だって、人を理解しよーとしてるしっ」



あたしと違って…


「けっこーハッキリ思ったコトゆーしっ」



何度もあたしを助けてくれた!


「自分から人と関わって、手を差し伸べ
てんじゃん!」
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