ジュリエットじゃ終わんない
興奮気味にまくし立てるあたしに圧倒されたのか、

唖然とする柊也。


あたしもソレにハッとする。



うわぁぁ!
嫌われ者の分際で、なに偉そーに語ってんのぉぉ!


しかも廊下で人目引きながら!!




「…あ〜、っなんかごめんね?

だけど、さ…
あたしのコト嫌いでも、ちょっとだけ向き合ってくんないかな?

…ゴハン、3人で食べよ?」



柊也は逃げてないし、
だから逃げないでよ。

って、苦し紛れにまとめたダメ押し。


したら…



「…わかった」


キミは少し悲しそーに、頷いた。








夏休みまでの4日間…


キミは自分からは話さなくって。
でもシカトせずに聞いてくれて。



豊田とバカ言いながら…


ただ穏やかに過ごした。




しばらく会えない柊也を、目に焼き付けながら…

心に誓う。







ね、柊也…


あたしも、もがいてみるよ。


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