ジュリエットじゃ終わんない
黄
ドキドキドキドキドキドキ…
始業式のランチタイム。
ホールで2人を待ちながら…
久しぶりで緊張!
「おー!元気そーだなー!」
豊田の声に振り向くと、
ドキューン!!
視界に映った柊也に、胸が撃ち抜かれる。
わあ〜〜〜ッ!
マジカッケぇぇぇぇッ!!
暴れたい気持ちを抑えて、視線がフヨフヨ流れる。
「ふっ、2人も元気そーじゃん!
てか、おなか空いたし早く食べよ!?」
それをゴマかして、お弁当に手を伸ばす。
「にしても豊田、イチダンと黒コゲだね」
「まーなー、毎日部活だったしなー。
深紅ちゃんはバイトどーだったー?」
「えっ?」
あたしが答える前に、柊也が食いつく。
「あ〜、あたしさ、
夏休み和菓子屋でバイトしてたんだ!
あっ、今日お裾分け持ってきたから後で食べよっ?」
キミから食いついてきたのが嬉しくて、声が弾む。
「あー、…ん。
つか、1年バイト禁止じゃね?」
ソコに食いついたんかーい!
思わず心ん中でツッコミをいれる。
「まぁ、そーなんだけどさ…」