ジュリエットじゃ終わんない
今なら出来るかな…



ジィちゃんが寂しくないよーに…


あたしも側に…






茫然と、死に囚われて…



瞬間!



ケータイの着信音で我に返った。




驚いて、イミフにソレを眺める…



そーいえば、夜…

お父さんが、なんか言って触ってた…




条件反射で、
ずっと放置してたソレを手にとると…

豊田からの着信。


目にした途端、



忘れてたもうひとつの現実が甦る。




時間はちょうどランチタイム。

やたら懐かしい3人での風景が浮かんで…


胸が苦しくなる。








…いつのまにか、止んでた着信音。




だけどその音は、毎日何度も繰り返された。




出る気もないクセに、


電源切る気もなくて…



ただ。




引きこもった心をノックするみたいな音に…

耳を預けてた。


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