ジュリエットじゃ終わんない
それから、さらに何日か過ぎて…
もうガッコを3週間休んでる。
あのヒト達も最近は、諦めたのか放置してる。
そして…
さっきから玄関のチャイムがうるさい。
今日はバァちゃんも出かけてるし…
とりあシカト。
けど、あまりにもしつこくて…
なんかの緊急事態かと、胸が騒いだ。
でもずっと、お風呂とトイレ以外は部屋から出てなくて…
現実の怖さに、戸惑う…
この家はジィちゃんの思い出が多すぎる。
ピンポン!ピンポン!ピンポン!
ああも…
仕方ないな!
渋々ドアを開けて…
ドキ、と心臓が止まった。
焦りの顔は、その目にあたしを捕らえて…
「…っっ、
無事でよかったぁ…」
ため息と同時に、緊張を崩した。
「柊…、也っ…!」
今度は違うイミで騒ぎ出す胸。