ジュリエットじゃ終わんない

「なんっ、で…

てか、家どーやって…！」


「調べた」



疑問を即消したその言葉が、よけー心をざわつかせる。




だけど…


「なにソレ…

キモいんだけど」



突き放しながらも心がイタイ。




「いーよ別に、
つか、ケータイ出ろし」


「…

柊也にはカンケーないじゃん」

豊田の着信だし。




「…

関係ねぇ？

人の心にはズケズケ入っといて、
自分は拒否んのかよ？」



ズケズケ…

ふぅん、それが嫌いの理由か…


そんなふーに思ってたんだ？



「だったらゴメン。謝るよ…

も、いーかな？」


「よくねぇよ！」



閉めよーとしたドアをガシッと掴んで、
心配そーな険しい視線があたしを捕える。



揺らぐ心をシカトして…


「てかさ、なにやってんの？

あのヒト帰って来たらどーすんの？」


冷たく言葉を投げつけた。




「だったら…」


途端！グイッと、手首を掴まれて…




目の前に、外の世界が広がった。